第2節 危険物施設等における災害対策
[危険物施設等における災害の現況と最近の動向]
危険物施設*1における事故は、火災(爆発を含む。)と危険物*2の流出に大別される。危険物施設の火災及び流出事故件数は、平成6年(1994年)から増加傾向にある。平成30年中は、火災が206件、流出が403件で合計609件となっており、前年より45件増加して過去最多となっている(第1-2-1図)。
第1-2-1図 危険物施設における火災及び流出事故発生件数の推移
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(備考)
1 「危険物に係る事故報告」により作成
2 事故発生件数の年別傾向を把握するために、震度6弱以上(平成8年9月以前は震度6以上)の地震により発生した件数を除いています。
*1 消防法で指定された数量以上の危険物を貯蔵し、又は取り扱う施設として、市町村長等の許可を受けた施設で、以下のとおり、製造所、貯蔵所及び取扱所の3つに区分されている。

*2 消防法(第2条第7項)では、「別表第一の品名欄に掲げる物品で、同表に定める区分に応じ同表の性質欄に掲げる性状を有するものをいう。」と定義されている。また、それぞれの危険物の「性状」は、「消防法別表第一 備考」に類別に定義されている。
