特集7 関東大震災100年
1. 関東大震災の概要
関東大震災は、大正12年(1923年)9月1日11時58分に発生した、マグニチュード7.9と推定される大正関東地震によってもたらされた災害である。埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県及び山梨県で震度6を観測したほか、北海道道南から中国・四国地方にかけての広い範囲で震度5から震度1を観測、死者・行方不明者は約10万5,000人に及び、全半潰・焼失等の被害を受けた住家は総計約37万棟に上った(特集7-1表)。
特集7-1表 関東大震災による被害の状況
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発生時、食事の準備のために多くの家庭で火を使用していたことや、日本海にあった台風による強風もあり、多くの火災が発生し、人的被害の多くは火災によるものであった(火災による死者約9万1,000人)。
また、火災以外にも、強震、津波、土砂崩れ、液状化など、様々な被害が各地に及んだ。
令和5年は発災から100年を迎える節目の年であった。消防庁では、関東大震災の経験を生かし、いつか来る災害に備えられるよう、「関東大震災から100年。学ぼう防災。守ろう命。」をキャッチフレーズに、国民一人ひとりの防災意識の向上に加え、地震火災対策の重要性を周知した。
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関東大震災写真帖(日本聯合通信社編)