Topics5 トルコ共和国地震災害における国際消防救助隊の派遣
令和5年2月6日10時17分頃(現地時間4時17分頃)、トルコ共和国ガジアンテップ県ヌルダウを震源地とするマグニチュード7.8の大規模な地震が発生し、5万人以上の方が亡くなるなどの甚大な被害をもたらした。
地震発生当日、トルコ政府が我が国政府に対して捜索救助チームの派遣を要請したことを受けて、国際緊急援助隊(以下、本トピックスにおいて「JDR」という。)を所管する外務大臣から消防庁長官へ消防の救助隊員の派遣について協議があった。
消防庁長官は、直ちに、事前に定めた出動計画上、当該日の第一派遣順位であった7消防本部の市長等に派遣要請し、全ての市長等から要請に応じる旨の回答を得たことをもって、国際消防救助隊(以下、本トピックスにおいて「IRT」という。)の派遣を決定した。これにより、消防庁1人と7消防本部16人のIRT隊員が、JDR・救助チームの一員としてトルコへ派遣されることとなった。
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(JICA提供)
トピックス5-1表 国際消防救助隊派遣メンバー(17人)
消防庁 |
1人 |
東京消防庁 |
6人 |
福岡市消防局 |
3人 |
広島市消防局 |
3人 |
茨城西南広域消防本部 |
1人 |
上越地域消防事務組合 |
1人 |
徳島市消防局 |
1人 |
宮崎市消防局 |
1人 |
地震発生から約40時間後には被災地で活動を開始したJDR・救助チームは、震源地に近い都市であるカフラマンマラシュにおいて、電磁波を用いた人命探査装置等の資機材や救助犬を用いて、倒壊建物での捜索を行った後、建物内部に取り残されている方を救助する活動を、2月13日まで継続的に行い、6人の方を救出した後、2月15日に帰国した。
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(JICA提供)
今次の災害に派遣されたIRT隊員に対し、総務大臣から感謝状が贈呈された。また、消防庁長官から章記及び国際協力功労章が授与され、その後、派遣隊員からの活動報告があった。
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