令和6年版 消防白書

林野火災対策の現況

1.林野火災特別地域対策事業

消防庁では、昭和45年度(1970年度)から林野庁と共同で林野火災特別地域対策事業を推進している(昭和45年6月16日45林野保第215号・消防防第344号)。この事業は、林野占有面積が広く林野火災の危険度が高い地域等において、関係市町村が共同で林野火災特別地域対策事業計画を策定し、

  1. 〔1〕防火思想の普及宣伝、巡視・監視等による林野火災の予防
  2. 〔2〕火災予防の見地からの林野管理
  3. 〔3〕消防施設等の整備
  4. 〔4〕火災防御訓練等

を総合的に行うものであり、令和6年4月1日現在、239地域(38都道府県、511市町村)において実施されている。

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