風水害編-1 警戒段階
1.警戒段階

 一般に風水害が発生する場合には、気象警報などが出され、あらかじめ危険が予測されていることが少なくありません。まだ洪水や土砂災害などが発生していない「警戒段階」のあることが、風水害の特徴です。
 警戒段階では、まず注意報や警報の発表に基づいて災害警戒本部や災害対策本部を設置し、そこで的確な情報収集を行うことが求められます。
 収集した情報に基づいて危険が迫っていると判断された場合には、水防などの警戒活動を行ったり、危険地域の住民に対して避難を呼び掛けることも必要となるでしょう。
  このレッスンでは、警戒段階を大きく2つの場面に分け、それぞれの場面でどのような対応を行うべきか、そこにどのような難しさがあるかを紹介します。

 なお、このレッスンでは人口10万人規模の市(面積150k㎡程度)が豪雨に見舞われたケースをイメージしています。受講の際、皆さんの町の条件に応じてイメージを膨らませてみてください。

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