第3節 石油コンビナート災害対策
[石油コンビナート災害の現況と最近の動向]
1 災害件数と被害
平成20年中に石油コンビナート等特別防災区域(P.68参照。以下「特別防災区域」という。)の特定事業所*1で発生した災害の件数は208件で、前年(243件)と比較すると35件の減少となっている(第1-3-1図)。
*1 特定事業所:特別防災区域に所在する石油や高圧ガス等を一定量以上取り扱う事業所。なお、その中でも取扱量の大きい事業所を第1種事業所といい、それ以外のものを第2種事業所という。

平成20年中の事故件数は、平成18年や平成19年と比べると減少しているものの、平成17年以前と比べるとかなり多い状況にある。 また、平成20年中に発生した事故による死傷者数は、死者1人、負傷者55人であり、損害額は13.8億円である。 なお、災害の原因をみると、設備の劣化や故障などの物的要因が102件(49.0%)、管理面や操作面などの人的要因が96件(46.2%)となっている。