平成21年版 消防白書

2 公務災害の状況

(1)公務災害の状況

平成20年中における公務により死亡した消防職団員(火災等の災害対応、演習訓練等に出動し、職務遂行中に死亡したもの等)は10人、同じく負傷した消防職団員は2,617人である。前年に比べて公務による死者は2人減少し、負傷者は157人増加している(第2-2-1図、第2-2-2図、第2-2-2表)。

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(2)全国消防殉職者慰霊祭

防災の任務遂行中等に、不幸にして尊い犠牲となられた全国消防殉職者並びに消防協力受難者の功績を称え、深甚なる敬意と感謝の誠を捧げるために、財団法人日本消防協会の主催により、全国消防殉職者慰霊祭が執り行われている。
この慰霊祭は、昭和57年(1982年)に第1回が執り行われ、以後毎年行われており、平成20年の慰霊祭では、現職総理としては初めて福田康夫内閣総理大臣(平成20年9月11日当時)が出席され追悼のことばが捧げられた。
平成21年は第28回目となり、消防庁後援のもと9月10日に麻生内閣総理大臣(平成21年9月10日当時)等が出席され厳粛に執り行われた。

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