平成27年版 消防白書

3.火災による損害額

消防本部(消防本部を設置していない場合は市町村)は、火災原因の調査にあわせて火災による損害についても調査を行っており、その調査結果から、損害額を算定している。
火災による損害額は、3,080億円であった平成7年(1995年)以降おおむね減少傾向となっており、平成26年中の損害額は853億円で、前年(908億円)に比べ55億円(6.1%)減少した。また、火災1件当たりでは、195.1万円となっており、前年(188.8万円)に比べ6.3万円(3.3%)増加している(第1-1-18図)。

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これを出火原因別でみると、電灯電話等の配線による損害額が5,436百万円と最も多く、次いでストーブ5,003百万円、たばこ4,534百万円となっている(第1-1-19図)。

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火災による損害額は、建物火災によるものが圧倒的に多く、全体の91.0%を占めている(第1-1-1表)。

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