特集4 消防の連携・協力の推進~第28次消防審議会答申を踏まえ~
1.第28次消防審議会
人口減少が進行し人的・財政的な資源が限られる一方で、大規模火災、大規模地震、豪雨災害、火山災害、テロ災害等の複雑化・多様化する災害にも適切に対応していくため、更なる消防体制の整備・確立が求められる。そのため、消防庁では、平成28年5月23日に設置された第28次消防審議会に対し「人口減少や災害の多様化等社会環境の変化に対応し、必要となる消防力を維持していくための消防体制のあり方等」について消防庁長官が諮問した。この諮問を受け、同審議会において、常備消防の体制の整備・確立について4回の議論が行われ、平成29年3月に「消防の広域化及び連携・協力に関する答申」が取りまとめられた。
