平成30年版 消防白書

特集3 消防防災ヘリコプターの安全運航体制の強化

1.国民の安心と安全を守る消防防災ヘリコプター

(1)気象の状況

消防防災ヘリコプターは、平成30年11月1日現在、全国の55団体において75機*1が運航されており、その高速性や機動性を活用し、地上からは接近困難な場所においても救助・救急活動を可能とさせ、山林火災における空中消火活動などでも大きな成果を上げている。平成30年7月豪雨において、緊急消防援助隊として多数の消防防災ヘリコプターが出動し、浸水により孤立した多数の住民の救助を行ったほか、平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震においても、山の斜面崩落により孤立した住民の救助を行うなど、国民の安心と安全を守るために重要な役割を果たしている。

*1 第2章第6節を参照

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