3.暴風

 令和元年房総半島台風で最も大きな被害をもたらしたのは、暴風です。千葉市では、最大風速35.9メートル、最大瞬間風速は57.5メートルを記録。関東地方を中心に19地点で観測史上1位となる最大風速や最大瞬間風速を記録しました。
 暴風が被災地の住民にもたらした大きな障害が、家屋の屋根への被害です。千葉県を中心に、多くの家で屋根が飛ばされる、穴が開くといった被害が続出しました。
 この被害の対策として活用されたのが、ブルーシートです。ブルーシートの設置は、一般の人々に簡単にできるものではありません。そこで自衛隊や消防機関、被災した自治体からの要請で協力した1都7県の建設業団体、さらにブルーシート設置技術のあるNPOなどが壊れた屋根にブルーシートを設置しました。地域の実情に応じた被災者支援活動等が展開されました。
 近年、発災後にはNPOなどの様々な団体や個人のボランティアが駆けつけ、行政では手の行き届かない、地域の実情に応じた被災者支援活動等が展開されています。
 令和元年房総半島台風でも、災害ボランティアセンター等を通じて累計約2万3千人が対応に当たりました。ボランティアの活躍は、被災地の方々に寄り添い、人と人とのつながりの大切さを教えてくれます。

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