3.洪水に伴う浸水被害

 令和元年10月12日から13日にかけて各地に降った大雨は、信濃川水系千曲川や久慈川において河川の計画規模を超える降雨となりました。阿武隈川や鳴瀬川水系吉田川や利根川などでも計画規模に匹敵する大雨になりました。その結果、各地の大河川で堤防が決壊しました。
 土砂災害の発生件数は、東日本を中心に20都県にわたって952件にのぼり、これは統計を開始した昭和57年以降、記録に残る一つの台風に伴うものとしては過去最大の発生件数となりました。
 浸水による住家被害は、床上浸水が埼玉県・宮城県、福島県を中心に合計7,710棟、床下浸水は宮城県が特に多く、合計22,231棟にのぼりました。

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