3.コロナ禍の避難行動や避難生活(共通編)

コロナ禍での避難について学びましょう。

令和2年7月豪雨は、新型コロナウイルス感染症の流行下で発生したため、避難行動においても感染症対策が求められました。感染症流行下においても、災害時に危険な場所にいる人は避難することが原則ですが、避難する際は以下の5つのポイントに注意しましょう。

1. 避難とは難を避けること。安全な場所にいる人まで避難場所に行く必要はありません。ハザードマップで、自宅が安全だと確認できた場合は、自宅で避難しても構いません。また、避難場所等への立退き避難が危険な場合には、自宅近くの建物で少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保してください。

2. 避難先は、小中学校・公民館だけではありません。安全な親戚・知人宅に避難することも考えてみましょう。また、市町村がホテル・旅館と協定を締結し、避難者の受け入れをしている場合もありますので、事前に各市町村のホームページ等で確認してください。

3. マスク・消毒液・体温計が不足しています。できるだけ自ら携行して下さい。

4. 市町村が指定する避難場所、避難所が変更・増設されている可能性があります。災害時には市町村ホームページ等で避難前に確認するようにしてください。

5. 豪雨時の屋外の移動は車も含め危険です。 やむをえず車中泊をする場合は、浸水しないよう周囲の状況等を十分確認して下さい。

避難先での感染症対策として、人との距離をできるだけ2m、最低でも1mは開けるようにしましょう。ドアノブや手すり、蛇口など共有部分の消毒、換気、避難所内部や周辺などの掃除など避難者同士で協力して行いましょう。占有スペースは各自で定期的な清掃を行いましょう。また、避難所では体調管理に留意し、体調が優れない場合は専門の相談員に相談するようにしてください。以上の点をコロナ禍での避難では注意するようにしましょう。