3.被害の概要
この地震による死者は大阪府で6人となり、うち2人は、ブロック塀の崩落に巻き込まれて死亡しています。
住家被害は、大阪府を中心に全壊21棟、半壊483棟、一部破損61,266棟という甚大なものでした。
破損した屋根へのブルーシート展張のために、自衛隊が90か所で応急対策支援を行いました。
火災は、大阪府で3件、兵庫県で4件発生しました。
この地震に伴い避難所が開設され、避難者数は、最大で大阪府が2,397人、京都府が279人となりました。
大阪府北部を震源とする地震では、ライフラインにも大きな影響が出ました。
この地震に伴い約17万戸で停電が発生しましたが、懸命な復旧作業により約2時間で停電は復旧しました。
また、都市ガスは、約11万戸に供給支障が発生しましたが、これは約1週間で復旧しました。
ガスの復旧までの期間は、阪神・淡路大震災が94日、東日本大震災が54日、大阪府北部を震源とする地震の2年前に発生した熊本地震でも、15日かかっています。大阪府北部を震源とする地震はその半分以下で復旧しています。これは復旧ノウハウの蓄積、救援体制の充実によるものと考えられます。
今後も過去の教訓を活かして、確実な防災や迅速な復旧を実現することが大切だということが分かります。
チャプター
- 1.はじめに
- 2.災害の概要
- 3.被害の概要
- 4.ブロック塀の倒壊
- 5.事業継続計画
- 6.おわりに