3.被害の概要

 この地震による死者は43人、重傷者48人、軽傷者734人となりました。
 住家被害は全壊469棟、半壊1,660棟、一部破損13,849棟となり、人的被害・住家被害ともに甚大な被害が発生しました。
 重要施設では、石油コンビナート、火力発電所で火災が発生しましたが、当日の10時過ぎには鎮火しました。
 ライフラインの被害では、北海道内全域で最大およそ295万戸の停電が発生し、道民の生活に甚大な影響をもたらしました。
 また停電のためにガソリンスタンドが営業できなくなり、病院や通信設備などの重要インフラで非常用発電機の燃料が不足するといった事態も発生しました。
 断水は、水道管路や浄水施設等の破損により24,826戸、停電による送・配水ポンプの停止等により、43,509戸で発生しました。
 この他、電車や航空機、バス等の公共交通機関、医療機関、社会福祉施設など、多方面に様々な被害が発生しました。
 今回の地震では、北海道内全域の停電を受けて、市町村が自主的な避難を促すとともに、避難所を開設しました。また、土砂災害のおそれ等に伴い、避難指示等を発令しました。防災行政無線や広報車・Lアラートなどにより、住民に対して避難情報や避難所開設情報を伝達し、避難所への速やかな避難につなげました。