2.災害概要

平成26年9月27日11時52分頃、御嶽山が噴火しました。
噴火発生当時、視界が悪く、山頂付近の状況は不明でしたが、山頂の剣ヶ峰に設置されている監視カメラによると、火砕流は南西方向に3kmを超えて流れおりていました。気象庁は同日12時半頃、警戒が必要な範囲を明示した「火口周辺警報」を発表し、噴火警戒レベル1(平常)から噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げました。また、13時半頃には「降灰予報」を発表しました。

気象レーダーによると噴煙は東に流れ、高度は火口縁上約7000mと推定され、御嶽山の西側の岐阜県下呂市萩原町から東側の山梨県笛吹市石和町にかけての範囲で降灰が確認されました。また、大きな噴石が火口列から約1kmの範囲に飛散していることも確認されました。
今回の噴火は、火山灰に新鮮なマグマに由来する物質が確認されなかったこと、火砕流により樹木等が焦げたような痕跡が認められなかったことから、「水蒸気噴火」と考えられています。