5.火山の注意点

火山は今回の御嶽山噴火の様に、大きな予兆が見られない場合があります。そのためには地元の住民も日々火山を注意して見ることや情報収集を心がける必要があります。また、御嶽山噴火災害を受けた法改正に伴い、活動火山対策特別措置法に「登山者の努力義務」が加えられました。火山付近の住民だけでなく登山者も火山の噴火等に対して備えをするよう努める必要があります。

1.火山情報を集めること
まず、登ろうとする山が火山かどうかを把握しましょう。火山に登るならば噴火警戒レベルや火山防災マップなどを調べ、火山に対する正しい知識を持つことが重要です。

2.登山届を提出すること
登山届が導入されている火山については、必ず登山届を作成し、提出しましょう。登山届は登山計画書ともいい、提出することで、登山者の身に万が一何か起きた際、家族や施設、救助者が早く状況を想定することができます。

3.必要なものを装備すること
火山の状態や特性を踏まえ、火山防災マップや通信機器、非常食など必要なものを装備してください。

4.登山中も常に注意をすること
噴気孔や噴気地帯などの危険な場所には、絶対に立ち入らないでください。また、気象庁が発表する情報の一つに、噴火の発生事実をいち早く伝達する「噴火速報」があります。噴火速報を確認した場合は、身を守る行動をとることが必要です。登山中も情報収集を怠らないようにして、火山への登山を考えている方は万が一に備え、気をつけましょう。