3.被害の概要

噴火により、死者58名、負傷者69名のほか、5名の方が行方不明となりました。負傷者のうち10名の方は、御嶽山の岐阜県側で被災されました。秋の紅葉シーズンで久しぶりの良い天気の昼前だったこともあり、噴火時は山頂の周辺に多くの幅広い年代の登山者がいました。その中で発生した噴火により、また、噴火に伴い飛散した噴石等によって多数の死者・負傷者が出るという大きな被害となりました。

救助活動は火山ガスが発生したため、作成された救助活動中止基準をもとにしながら同年の10月16日まで行われました。翌年平成27年の7月29日から捜索を再開し、7月31日に一ノ池西側県境で1人の行方不明者が遺体として発見されました。未だ、5名の方が行方不明のままです。
(平成27年11月6日現在)

風下側には広く降灰があったため、農林水産省は噴火発生から2日後の9月29日、「御嶽山の噴火に伴う降灰等による農作物被害等に対する技術指導に当たっての留意事項について」を発表し、農作物への被害を最小限に抑えるよう対策を呼びかけました。
このほか、噴火後の10月5、6日に接近した台風第18号の降雨により、濁沢川で小規模な土石流が発生しました。