④ 地方公共団体と事業所との防災協力
1.防災協力の必要性

 災害から一人でも多くの人命を救うためには、自助、公助とともに事業所も含む隣近所同士の助け合い(共助)が欠かせないものと認識されてきています。
 その中でも事業所は、
・地域に密着し、迅速な初動対応が可能であること、
・日常的に培われた組織力が発揮できること、
・専門的な資機材や技術(スキル)を保有していること、
といった特徴を持ち、地域の防災力強化のカギを握っていると言えます。
 一方、地域経済がいち早く立ち直ることは、その地域に所在する事業所にとっても大きなメリットとなります。

 こうしたことを背景に、近年、公的な災害対策の要となる地方公共団体と事業所との間で具体的な協力関係を築く必要性が認識されるようになっています。
 本レッスンでは、地方公共団体と事業所との間の防災協力の必要性とその実現のための環境づくりについて学習します。

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