第8節 その他の災害対策
[火山災害対策]
1 平成20年以降の主な火山活動の動向
桜島では、昭和火口で爆発的噴火や小規模な噴火が時々発生するなど、火山活動のやや高まった状態が続いている。同火口の火山活動は、長期的には次第に活発化している傾向が見られる。
口永良部島では、平成20年9月から火山性地震が増加し、火口周辺の膨張を示す地殻変動も観測されていた。平成21年6月以降は、地殻変動も収まり、火山性地震も少ない状態が続いている。
浅間山では、平成20年7月頃から火山性地震が増加し、二酸化硫黄放出量も増加した。平成21年2月2日には、小規模噴火が発生し、降灰は関東地方南部でも確認された。その後、二酸化硫黄放出量は次第に減少しているが、平成20年7月以前の状態と比べ多い状態で推移し、また噴煙量がやや多い状態が続くなど、依然として火口内の熱活動が高まった状態が続いている。