2 救助活動の実施体制
(1)救助隊数及び救助隊員数
救助隊*1は、消防学校における救助活動に関する専門的な教育(140時間)を受けた隊員、救助活動に必要な救助器具及びこれらを積載した救助工作車等によって構成される。
*1 救助隊:人命の救助に関する専門的な教育を受けた隊員で編成され、救助資機材を積載した救助工作車等で出動し救助活動を行う隊。なお、人口10万人以上の消防常備市町村には特別救助隊が、中核市及び消防庁長官が指定する消防常備市町村には高度救助隊が、東京消防庁及び政令市には特別高度救助隊が必要数設置される。
救助隊は779消防本部に1,521隊設置されており、救助隊員は2万4,926人となっている。1消防本部当たり平均2.0隊の救助隊が設置され、1隊に16.4人の救助隊員が配置されていることとなる。
(2)救助隊が保有する装備
救助隊の保有する装備には、救助事象の複雑化・多様化に伴い、より高度かつ専門的な機能・性能が必要とされている(第2-5-3表)。

消防庁としては、救助工作車及び救助用資機材等について、緊急消防援助隊設備整備費補助金及び地方交付税措置を講じることなどにより、その整備の促進を図っている。