平成30年版 消防白書

第2節 危険物施設等における災害対策

[危険物施設等における災害の現況と最近の動向]

危険物施設(P.101([危険物行政の現況]|1.危険物規制|(1)危険物規制の体系*2参照)における事故は、火災(爆発を含む。)と危険物(P.101([危険物行政の現況]|1.危険物規制|(1)危険物規制の体系*1参照)の流出に大別される。危険物施設の火災及び流出事故件数は、平成6年(1994年)から増加傾向にある。平成29年中(平成29年1月1日~12月31日)は、火災が195件、流出が369件で合計564件となっており、前年より7件減少しているが、依然として高い水準で推移している(第1-2-1図)。

第1-2-1図 危険物施設における火災及び流出事故発生件数の推移

画像をクリック(タップ)すると拡大表示します

第1-2-1図 危険物施設における火災及び流出事故発生件数の推移の図

(備考)
1 「危険物に係る事故報告」により作成
2 事故発生件数の年別の傾向を把握するために、震度6弱以上(平成8年9月以前は震度6以上)の地震により発生した件数とそれ以外の件数とを分けて表記してある。

関連リンク

平成30年版 消防白書(PDF版)
平成30年版 消防白書(PDF版) 平成30年版 消防白書 (一式)  平成30年版 消防白書 (概要版)  はじめに  特集1 平成30年7月豪雨の被害と対応  特集2 最近の地震の被害と対応  特集3 消防防災ヘリコプターの安全運航体制の強化&n...
はじめに
はじめに この1年は、西日本を中心に多くの河川の氾濫や土砂崩れ等を引き起こした平成30年7月豪雨、震度6弱を観測した大阪府北部を震源とする地震、平成28年4月の熊本地震以来の震度7を観測した平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震など、風水害や地震等の自然災害が各地において発生し、多くの人的・物的被害...
特集
特集 人口減少や高齢化に代表される社会の構造の変化、風水害の多発化・激甚化や災害の多様化等、消防を取り巻く状況は常に変化しています。これらに適切に対応していくとともに、今後発生が予測されている南海トラフ地震や首都直下地震をはじめとする地震災害等に備える必要があります。 平成30年においては、大阪府北...
1.災害の概要
特集1 平成30年7月豪雨の被害と対応 1.災害の概要 (1)気象の状況 平成30年6月28日以降、北日本に停滞していた前線は、7月4日にかけ北海道付近に北上した後、5日には西日本まで南下してその後停滞した。 また、6月29日に発生した台風第7号は、東シナ海を北上し、対馬海峡付近で進路を北東に変えた...