特集2 最近の地震の被害と対応
[大阪府北部を震源とする地震]
1.災害の概要
(1)地震の概要
平成30年6月18日7時58分、大阪府北部(深さ13km)を震源として、マグニチュード6.1の地震が発生し、大阪市北区、高槻市、枚方市、茨木市及び箕面市で最大震度6弱、京都市、亀岡市など18の市区町で震度5強を観測した(特集2-1表)ほか、近畿地方を中心に、関東地方から九州地方の一部にかけて震度5弱~1を観測した(特集2-1図)。
特集2-1表 大阪府北部を震源とする地震(マグニチュード6.1)による市区町村別震度一覧

特集2-1図 大阪府北部を震源とする地震震度分布図
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(備考) 気象庁提供
気象庁は、この地震に対して、最初の地震波の検知から3.2秒後の7時58分41.9秒に緊急地震速報(警報)を発表した。
この地震発生以降、地震活動が活発になり、8月17日までに震度1以上を観測する地震が57回発生した。
(2)被害の状況
この地震により、高槻市において、通学中の小学生がブロック塀の崩壊に巻き込まれるなど、激しい揺れに見舞われた地域を中心に、6人の死者をはじめ、多数の人的被害が発生するとともに、5万棟を超える住家被害が発生した。また、電気、ガス、水道などのライフラインにも多くの被害が発生したほか、鉄道をはじめとする交通機関にも影響が及び、多数の帰宅困難者が発生した。
なお、今回の地震による各地の被害状況は、特集2-2表のとおりである。

(枚方寝屋川消防組合消防本部提供)

(大阪府提供)
特集2-2表 被害状況(人的・建物被害)
(平成30年11月6日現在)

(備考)「消防庁とりまとめ報」により作成