4.ICT機器等を活用した効率的な火災調査業務の推進
製品の複雑化・国民生活の多様化に伴う火災原因の複雑・多様化や、火災件数の減少に伴う火災調査業務に精通した職員の育成機会の減少などにより、火災調査業務に対する職員の負担が増大する傾向にある。
このため、令和2年度に、消防職員の負担軽減や効率的で質の高い火災調査を実施していくことを目的として、スマートグラス、360度カメラ、タブレット端末等のICT機器や、各種ソフトウエアの導入による新たな調査手法の検証を行った。
検証の結果、これらの活用により、職員の負担軽減、作業効率の向上、火災調査の精度の向上、コストの削減等、業務の効率化に大きく寄与することが確認できた。一方で、消防本部において、情報を管理するクラウドのセキュリティや、個人情報の取扱いなどの課題が明らかになった。さらなるICT機器等の活用の推進に向けては、消防本部における様々な取組事例や課題について、今後も継続的に情報共有を図っていく。
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