4-1.わが家の耐震診断~地盤

まず地盤をチェックします。

日本のたいていの地盤は主に2つの層からなっています。約1万年前以降にできた沖積層と呼ばれる軟弱地盤と、それ以前にできた硬い洪積層です。

沖積層は比較的新しく、硬くしまっていないのでそれほど強くありません。とくに三角州や河川沿い、埋立地などは土地が柔らかいため、揺れやすいだけでなく建物が足元から崩れる場合も有りえます。


しかも、沖積低地や低湿地などを埋め立てた砂層地盤では、地震の際、水をいっぱいに含んだ砂地盤が揺さぶられて液体のようになってしまう「液状化現象」が起こることも考えられます。

こういった軟弱地盤に建てるものは、硬い地盤の建物より強く造らなくてはいけません。

また丘陵地などを一部盛土した土地、崖や急斜面での建築も要注意。これらは宅地の造成時から対策を講じる必要が有ります。

古くからその土地に住んでいる人にそこが昔どのようなところであったかを聞いたりして、わが家のある地盤についても、把握しておきましょう。