4-5.わが家の耐震診断~筋かい

筋かい。あまり聞きなれない言葉ですね。この部材を理解するためには、まず建物の構造から考えてみましょう。

建物の構造は、縦で支える「柱」、横で支える「はり」が基本形です。しかしこれだけでは不安定で、横からの力で斜めに変形してしまいます。

この変形を防ぐために柱とはりの対角線に部材を入れます。この部材が「筋かい」なのです。

筋かいは向きの異なるものが一対になるように入れ、幅は高さの1/3以上になるようにします。

また、土台や柱、桁、はりからはずれないように、金物などでしっかり止めます。
こうすることで地震の左右両方からの力に対して、より強い耐性が生まれるのです。

筋かいがない場合は、厚さ5mm以上の構造用合板を張って強い壁を増やします。柱・土台・はりと胴差し・間柱・胴縁に十分に釘を打つようにしてください。