1.はじめに

1995年(平成7年)1月に起きた阪神・淡路大震災では、多くのボランティアが被災地に駆けつけました。
そして、炊き出し、物資の運搬、給水、避難生活の支援などさまざまな分野で活躍しました。
その数は延べ140万人とも言われ、「ボランティア元年」とも言われました。
防災機関の職員も多数被災した大災害の中、被災者や防災機関の対応能力を補い、被災地での多様なニーズに対応したきめ細かな対応を行うため、ボランティア活動が重要な役割を担っていることが改めて認識されました。

このレッスンでは、こうした災害時のボランティアの意義や役割について、一般の方々が活動を行う場合を中心に学んでいきたいと思います。
なお、災害時に活躍するボランティアには、医療、建築などの専門知識や技能を持つ人たちによる専門的な活動もあります。
また、赤十字ボランティアなどのように、普段から教育・訓練を受け、災害時には組織的に活動するものもあります。
いずれも、これまで被災者救援に大きく貢献しています。