被害情報の収集·整理·報告
4.被害情報収集の留意点

 過去の災害事例などからは、被害情報を収集する上で、特に注意しなければならない点がわかっています。
 まず第一は、特に災害発生直後には、被害情報がなかなか来ないという点です。災害時には、通信設備などが被災したり、ふくそうが発生することにより、通信の途絶が起こります。また、被災現場では、救助などの緊急対応に忙殺され、連絡する時間すらとれない場合もあります。
 こうしたことも想定し、いち早く被害状況を把握するためには、まず多様な手段を準備することが必要です。職員による参集途上の被害把握や、庁舎屋上など高所からの被害把握を活用します。特に、写真や動画などの映像情報は、被害イメージが一気に伝わるので有効です。

 また、必要な情報が来ない場合には、積極的に情報を取りに行くことも必要です。報告を待つのではなく、積極的に職員を派遣して情報収集するという姿勢で臨まなければなりません。

続きを読む