被害情報の収集·整理·報告
5.被害者情報の整理・共有

 発災後しばらくすると、市町村には「被害発生」という情報が数多く届くようになります。被害情報は多種多様で、被害の程度を問わずに寄せられます。同じ被害について、複数の通報が来ることもあります。また中には、未確認の情報や誤報もあるでしょう。災害対策本部(本部室など)は、大量の情報への対応に追われてしまいます。
 これらの情報については、1つずつ確実に整理し、確認していくことが不可欠です。特に電話などで得られた情報は、確実にメモに記録します。その際には、発信元、日時などを忘れてはなりません。あらかじめ受信様式を準備するとともに、電話などの受信対応訓練も行うことが必要です。

 集まった情報は、分野別に分類することも必要です。家屋倒壊や生き埋めの発生、火災延焼危険など、被害拡大の防止に必要な情報から整理します。分類・整理するための職員を配置するとともに、GISの活用など情報の整理や共有について、あらかじめ検討しておくことが望まれます。

続きを読む