復興計画の作成
8.復興計画の例

 実際の復興計画がどのようなものか、新潟県中越地震の被災地である長岡市を例に見てみましょう。
 まず、「基本的な考え方」で、計画策定の目的や基本的な視点、計画の体系が示されます。次に「安全・安心なまちづくり」と題して、計画の理念や目標が明記されています。続く「重点プロジェクト」では、住宅支援など復興の推進に向けて特にポイントとなる施策が述べられます。さらに「目標別復興計画」として、中山間地域の再生など4つの柱を設定し、それぞれ詳細な項目と事業名が挙げられます。最後に示される「特定地区のプラン」では、特に被害が甚大な6地区を対象に、復興の方向性が示されています。
 復興計画の構成や内容には、決まったものはありません。その市町村の現状や被災の状況を踏まえ、それぞれ特色のある計画となるのです。

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