初期消火
2-2.消火器 消火器の使い方

消火器は、火災の起きている場所の近くまでは片手または両手で搬送し、消火に安全な場所、概ね7、8メートルまで近づきます。そこで操作をしないと運んでいる間に誤射し、火災現場に到着した時には、放射し終わってしまうこともあります。
消火器が重く、片手で運べない人は、両手で抱えるように搬送し、障害物にぶつけないよう気をつけて運びます。

消火器の使い方は、まず最初に黄色の安全ピンを引き抜きます。次にホースを外し火元に向けます。そしてレバーを強く握って放射します。
 消火器が重いときは、消火器を置いたままレバーを握って放射する方法もあります。(力のない女性等は、消火器を置いて体重をかけるようにするとよいでしょう。)


放射の際は、火の根元をねらって、手前からほうきで掃くように消火剤を放射して下さい。
消火剤を効果的に放射するため、また、自分の身を守るために消火器は風上から放射します。
室内においては、逃げ道を確保し、出入り口を背に放射します。
放射時間は、消火器の種類や薬剤の量にもよりますが、粉末消火器で15秒程度、強化液タイプでも30~70秒程度となります。
放射時間や放射距離は、本体に必ず表示してありますので確認しておくと良いでしょう。

ホースは、先端を持ちましょう。ホースの途中を持つとホースの圧力などからねらいが定まらず、的確な場所に放射できない恐れがあります。

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