東海地震に関連する情報とその対応
7.予知の限界

 このように東海地震については、その前兆現象の程度により3種類の情報が出され、それに応じたさまざまな対応が定められています。しかし、3種類の情報は、必ずしも順番に出されるとは限りません。
 例えば、観測データの変化が急激に起こった場合には、観測情報や注意情報が出されずに、即座に予知情報が出されることもあります。
 また、この直前予知は、あくまでも「前兆すべり」が把握された場合に可能です。このため、何らかの理由で「前兆すべり」が把握できなかったり、その変化が非常に急激で時間的に余裕がなかったりした場合は、予知情報などが出されずに突発的に地震が起こることもあります。
 東海地震への対応計画を検討するにあたっては、直前予知ができなかった場合のことも忘れてはなりません。

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