職員の動員と配備
7.災害対応活動中の職員支援

 勤務時間中に災害が発生した場合、職員は即座に災害対応を開始します。大規模な被害が発生すると、しばらくは休む間もなく対応に追われることとなるでしょう。このため、家族などと連絡がとれず、自宅の状況や家族の安否がわからないままとなる職員も出てきます。
 職員が安心して活動に集中するためには、家族の安否を確認することも重要です。しかしながら、これを組織的に対応することは容易ではありません。原則は、各職員が自ら確認することとなるでしょう。したがって、職員に対し、日頃から家族会議を開いて家族との連絡手段や集合場所などを決めておくように奨励します。

 また、初動対応がある程度軌道に乗った段階では、交替で帰宅させるなどの措置をとることも考慮しましょう。1968年(昭和43年)に起きた十勝沖地震の際、青森県庁では、いったん職員を帰宅させたことで、その後の対応活動が円滑化したとの記録が残されています(青森県,1969)。

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