救出·捜索
2.救助活動について

 救出活動が必要とされる場面は、災害によってさまざまです。例えば地震では、倒壊した家屋や転倒した家具の下敷きになった人の救出が必要です。地震や大雨による土砂崩れでは、土砂の中に生き埋めになった人の救出が急がれるでしょう。また、洪水などの場合は、河川の中洲に取り残されてしまった人、水に囲まれて家から出られなくなった人の救出もあります。このほか、孤立した集落から人々を救い出すなど、実にさまざまなパターンが考えられます。
 この中でも、特に下敷きや生き埋めになった人の救出は一刻を争います。もちろん、新潟県中越地震の土砂崩れ現場などのように、数日以上たって救助された例もあります。しかし一般には、「黄金の24時間(Golden 24 hours)」などと言われ、生き埋めなどの状態から救出した人の生存率は、発災後24時間を超えると激減するとされています。

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