救出·捜索
5.現場活動の後方支援

 救出・捜索活動では、災害の種類や被害現場の状況によって、さまざまな資機材を用います。例えば、人手で救出に当たる現場では、スコップやバール、ハンマーなどが必要です。また、バックホーなどの重機、夜間作業用の照明器具などを必要とする場合もあります。
 大規模な災害が発生すると、多くの場所で同時に救出・捜索活動が展開されます。このため、消防や警察、自衛隊などが備えている救出用資機材だけでは不足することもあるでしょう。実際に、阪神・淡路大震災では、自衛隊の救出活動に必要なチェーンソーやハンマーなどを、兵庫県が緊急調達しました(1.17神戸の教訓を伝える会,1996)。

 市町村でも、こうした事態を想定して、必要な資機材の調達ができるよう準備しておくことが大切です。最低限の資機材は備蓄するとともに、いざというときに迅速に調達できるよう、建設業協会などと災害時の協定を取り交わし、連絡先などもあらかじめ確認しておきます。

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