応急仮設住宅·一時提供住宅の供給
8.応急仮設住宅の留意点

 それでは、応急仮設住宅について、特に留意すべき点を見てみましょう。
 まず第一は、仮設住宅をめぐる周辺環境の問題です。過去の災害では、入居後の住民から、さまざまな声が上がっています。
 代表的な例は、「駐車場がなくて困る」というものです。特に、自家用車が主な交通手段となっている地域では、仮設住宅の敷地内に駐車場の整備も検討することが望まれます。
 また、通路が舗装されていなかったり、街灯がないため、敷地内が歩きにくいなどということもあります。同じような建物が並ぶ中で、それぞれの住まいをわかりやすくするためには、配置図なども必要です。

 市街地に用地が確保できない場合には、仮設住宅が郊外に建設され、商店や学校までの距離が遠くなることもあります。この場合は、近隣に仮設店舗の設置を促したり、巡回バスを走らせるなどの支援も検討することが必要でしょう。

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