食料の供給
4.食料供給の方針

 実際の食料供給には、さまざまな方法があります。市町村としては、食料の需要やその他の状況を勘案して、どのような方法をとるのか、食料調達・供給の方針を決定しなければなりません。
 最も迅速に配布することができるのは、市町村の備蓄している乾パンや缶詰、レトルト食品などです。発災直後には、まずこうした備蓄食料を活用します。
 次いで調達が容易なのは、おにぎりやパン、カップめんなどです。これらの品は、一度に大量に調達しやすく、配布も容易です。また調理が不要で、簡単に食べられる点もメリットと言えるでしょう。

 災害時の食事供給として、最も一般的に考えられているのは、炊き出しです。この場合は、調理道具や食材のほか、各自に配るための食器なども必要となります。また、自衛隊の炊飯車による炊き出しとボランティアの支援により、おにぎりを作ることもできます。さらに最近では、炊き出しに代わって、弁当を調達し配布する例も増えています。
 市町村としては、状況に応じて最も適切な方法を選択します。

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