① 災害活動の安全管理
9.注水活動

 筒先の開閉は徐々に行い、反動力による転倒を防ぎます。筒先の保持は、できるだけ2人以上で担当し、安全を確保しましょう。
 筒先を離すと危険です。高圧注水で反動力に耐えられない時は、壁などで身体を確保したり、噴霧注水にします。やむをえない時はシャットし、機関員に伝え圧力を下げさせます。
 防火帽の顔面保護板などを活用し、落下物や対面放水から顔面を保護します。
 注水をする時は、開始前に室内の状況を確認し、目標・範囲を決定します。
 熱せられた壁やシャッターに注水した水が、熱気や熱湯になってはねかえる危険があるので、注水時は防火帽の顔面保護板を 降ろして活動してください。

 注水開始時には、火煙熱気の吹きかえしがあります。部署位置は、開口部正面を避けて、斜めに注水し、安全を確保してから正面注水に移ります。
 化学工場の薬品や炉などにストレート注水すると飛散、吹き返しがあるので注意します。
 防火造りの建物のモルタルの亀裂、ふくらみに注意し、必要に応じて行動を規制します。
 寺社などの建造物は、庇部分が長く出ているため、屋根材が回廊部分に落下しやすいので、回廊部分の通行や部署は避けましょう。

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