総務省消防庁
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女性消防団員/ママ 鈴木美香さん

鈴木美香さん

まだまだ子育て進行中。

 川崎市高津消防団に所属する鈴木美香さんは三人の子供を持つママさんだ。
 消防団活動に参加しながら育てた子供たちは、長女20歳、長男18歳、次男10歳と健やかに成長している。

「大変そう。子供がいる私にできるかな? 」入る前はそう思っていました。

 消防団に入るきっかけは、母親の友人の誘いだった。「まずは母が、そして私にも" 美香も手伝って" と声がかかって。もちろん最初は無理だと思いましたよ。でも家族の理解と近くに住む兄・妹夫婦の協力があって、入団を決めました」当時小4の娘さん、小2の息子さんも、自分たちにできることをあれこれ話し合ってお掃除や食器洗い、次男のミルクからオムツ変えなども一所懸命手伝ってくれたのだと言う。

鈴木美香さん

そして夫の協力が嬉しい、頼もしい。

 そして何よりも「夫の理解が一番の味方」だった。お世話になっている地元への恩返しだと思ってがんばれと背中を押してくれた旦那さま。「仕事が忙しくても積極的に家事に育児に参加してくれました。」

鈴木美香さん

実際の活動はイメージと大違い。「女性ならでは」の活動も多くて。

 消防団というと男性が消火活動をしているイメージが強く、女性が二の足を踏むようだ。でも実は消防団には女性に適していることがたくさんある。
 「火災予防運動の広報で、駅前で火災予防を呼びかけたり、地域の方々に心肺蘇生法の指導を行なったりしています。また、年末警戒では消防車に乗って巡回をするんです。区民祭のパレードでは、プラカードを掲げて先頭を切ることも。女性にできることはたくさんあるんですよ! 」

鈴木美香さん

我が町を守る、と同時に家族を守る想いがどんどん強くなる。

 「入団してから次男を出産、家族が増えることにより消防団員でありたいという気持ちがさらに強くなったと思います。消火や応急手当の方法を学んだことにより、とっさの時に命を守る行動を起こせるという強さ。母として、人として大切なことを学べたと思います。私の両親は地域の活動をよく行っていて、父は保護司、母は民生委員などを務めていました。私も地域のためにできることはと思い、平成20 年の女性消防団発足時に入団しました。その長年の活動を見た長男が消防団への入団を決意してくれたことが何より嬉しいです。」

鈴木美香さん

皆の協力に支えられて毎日毎日が「充実してる」と言える。

 団員の年代はまちまち。「消防団に誇りを持っていますから、ずっと続けたい」と力強く語った美香さんでした。

Profile_鈴木美香さん

 川崎市高津消防団女性団員川崎市生まれ。旦那さまとお子さん三人(一女二男)の五人家族。ご近所にご両親や妹夫婦が住む「まるで大家族みたい」な賑やかな毎日。お母さまも元団員、親子で地域の安全を守る。美香さんは三人兄妹の真ん中で意志の強い女性だとか。

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