西村 栄実さん 主婦 福岡市南消防団 三宅分団/団員
普段のお仕事(生活)ぶりを教えてください。
仕事はしておらず専業主婦です。校区の民生委員主任児童委員や国際交流のボランティアをしています。体を動かすのが好きで,空手や剣道をしています。
消防団を知ったきっかけ、入団するに至った経緯は何ですか?
子どもの頃、友達の家の壁に消防団の法被が常に掛かっていて存在を知りました。大人になってから『HEAT』というドラマを見て消防団の活動内容を知りました。転居して今の地に居るのですが、土地勘が全く無くどうしようかと思っていたところ、近所に消防団の車庫があって「これだ!」と思い自ら消防署へ問い合わせました。
消防団ではどのような活動をしていますか?
主に啓発活動をしています。防災訓練で応急手当の講習、小学校の授業で消防団の仕事紹介、地域行事での消防太鼓の演奏です。他に、少年消防クラブの指導を担当しており、規律訓練やロープ結索等の指導補助をしています。
女性として消防団に参加してどんな印象を持ちましたか?
男社会だなとは思います。しかしそのおかげで女性の結束力は強いです。対外向けに活動している時は、私達女性の方が地域の方や子ども達から話し掛けられるので、寄り添った活動では女性が必須なのかなと思います。
困ったこと、困難に感じたことはありますか?
夜に火災の出動要請があっても急に家を出る事は難しいので参加しておらず、他の団員の方々に申し訳ないなと思っています。
仕事との両立、家庭との両立はできていますか?
はい、できています。主人と息子もかっこいいなと言って応援してくれています。
消防団に入ってご自身に何か変化はありましたか?
入団後、応急手当の指導員が不足しているとの事で受講して資格を取得しました。その時に出会った人に着衣泳の指導員を勧められ、着衣泳指導員の資格を取得しました。団活動をする中で防災に関する知識を高めたいと思い、防災士の資格を取得しました。これらに関する事は全て消防団に入っていなければ教える側になる事のない世界だったと思います。
消防活動のやりがい、活動して良かったこと、消防団の魅力等を教えてください。
普段の生活の中で、あっ消防団の!と声を掛けられると嬉しくなります。胸骨圧迫を体験しながらああでもない、こうでもないと言い合う地域の方々、放水体験に興奮する子ども達、そういった方々の笑顔を見ている時に幸せを感じます。少年消防クラブでの子ども達の成長を見られるのも嬉しいです。年に一度の女性団員活性化大会では全国の女性団員の方々に会えるので貴重な体験をする事ができます。
入団を考えている女性の方たちへメッセージをください。
様々な年代、立場の違う女性が集う場で、色々な話を聞き、経験を積む事ができます。まだまだ男性色の濃い環境ではありますが、あるが故に女性が求められる場面があります。ぜひ入団して全国大会でお会いしましょう!