津波から身を守る-温故知新-
2.明和の大津波

 1771年4月24日午前8時ごろ、石垣島の南南東でマグニチュード(M)7.4の地震が起きました。特徴としては、地震の規模(マグニチュード)に比べて、津波が大きかったことが挙げられています。地震の揺れによる被害はほとんどありませんでしたが、大きな津波が発生し、石垣島や宮古島などで15,000人以上が犠牲になりました。津波のエネルギーは、巨大な岩を動かすほどで、石垣島や宮古島には、今でも当時海から運ばれてきたといわれている津波石が残されています。この津波での言い伝えのいくつかを紹介しましょう。
【ナレーションでは犠牲者の数を11,000人以上としていますが、『新編 日本被害地震総覧 [増補改訂版]』(発行:財団法人東京大学出版会)では15,000人以上と記されています】

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