最近の災害事例
14.2012年 平成24年5月に発生した突風等

 2012年(平成24年)5月6日12時30分頃、茨城県つくば市付近において、風速が毎秒70~92mに達すると推定される竜巻が発生しました。また、栃木県真岡市から茨城県常陸大宮市にかけての地域においては風速が毎秒33~69mに達すると推定される竜巻、茨城県筑西市付近においては風速が毎秒33~49mに達すると推定される竜巻が発生しました。

 これらの竜巻により、茨城県、栃木県で死者1人、負傷者53人、住家被害は、全壊89棟、半壊197棟、一部破損978棟の被害が出ました。


 つくば市付近で発生した竜巻は、常総市からつくば市にかけての約17kmを18分ほどかけて通過しました。時速約60kmのスピードに相当します。

 当日の上空5,600m付近の気温は約マイナス18度だったのに対して、気温は25度を超え、上下の温度差が45度程度ありました。そのため、大気が非常に不安定になり強大な積乱雲が発生していました。これが大きな竜巻を生み出した要因と考えられています。

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