最近の災害事例
15.2012年 平成24年7月九州北部豪雨

 2012年(平成24年)7月11日から14日にかけて、本州付近に停滞した梅雨前線に向かって南から非常に湿った空気が流れ込み、九州北部を中心に大雨となりました。

 熊本県阿蘇市阿蘇乙姫(アソオトヒメ)では、7月11日0時から14日24時までに観測された最大1時間降水量が108.0ミリ、最大24 時間降水量が507.5ミリとなり、それぞれ観測史上1位の値を更新しました。これらを含め、統計期間が10年以上の観測地点のうち、最大1時間降水量で計7地点、最大24時間降水量で計8地点が観測史上1位の値を更新しました。

 この大雨により、河川のはん濫や土石流が発生し、熊本県、大分県、福岡県で死者30人、行方不明者2人、負傷者27人となったほか、九州北部を中心に住家損壊、土砂災害、浸水害等が発生しました。また、停電被害、交通障害等も広範囲で発生しました。

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