時代とともに大きく変わってきた雪害の歴史は3つの時期に分けることができます。
ほぼ19世紀までは古典的な雪害の時代です。災害の意識はなく、なだれやふぶきなどを人命を脅かす災難として恐れながら、雪との共生が図られました。
近代に入り、雪のための貧困や経済的損失が雪国の不利益として災害視され、国策による解決が求められるようになりました。
戦後特に高度成長期以後は、クルマ社会化や都市化を背景に、雪による都市機能や住民生活の阻害現象が問題になり、除排雪の徹底など地域社会システムを雪に強いものにするという課題が生まれました。
これらの雪害現象は、根本的な解決をみないまま積み重なり、今に至っています。
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